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本を読む日々の身辺雑記


by aokimugi

部活

今日は久々の師匠稽古でした。
春休みから先月いっぱいまで先生がアメリカに出張なさっていたためにずっと活動が休止に近い状態だったのです。

先生からはアメリカでの体験をいっぱいお話していただきました。
なにもかもスケールが大きい国だな、と改めて思いました。
先生は奥様と二人の娘さん(小学生のお子さんと赤ちゃん)と一緒に行かれたそうです。
お能のお道具などもあるため大型のトランク10個あまりにもなる大変な大荷物を抱えて、ハーバードや、その近郊の大学からトロントの大学まで回られた大変なスケジュールの出張だったそうです。
が、そのときの移動手段がなんとリムジンだったそうなのです・・・!

荷物が沢山あるからそれが入るような車をチャーターできないか、と先生が受け入れ先の方に相談なさったところ、先方が用意してきたのがリムジン、だったそうです。
日本ならワゴン車とかを用意するところではないかと思います。
先生は「荷物が座席を占領していなかったら優雅なくるまなんだろうね。」と笑っていらっしゃいましたが・・・。やっぱりちょっと乗ってみたい気がします。(笑)

ところで私が今お稽古してる曲は『玉蔓』という曲です。
そう、あの源氏物語の夕顔の娘、玉蔓の曲です。
自分の娘なのかもしれないのに、玉蔓の美しさに光君がよろめいてしまう話が有名です。
お能では、そのようなわが身を疎ましく、恨めしい、と思う玉蔓の姿が描かれています。
艶やかで優雅な曲なのですが、この曲なかなか動きが早く暇がないので大変です。
歩く時は滑るようになめらかに足幅を小さく、しかも急いでいるようにみえないようにゆったりとした動きで謡いに間に合うように「早く」動くことが要求されます。
・・・・先生、そんな無茶、言わんといてください・・・。と心の中でつぶやきつつも精進、精進、です。(笑)

この曲には難関がもう一つあります。
拍子返し、という拍子(ひょうし:一定のリズムで足踏みをするお能の動き)があって私が一回生のときから練習して慣れっこになっている六拍子(むつびょうし)のすぐ後に連続して七つ拍子がついているのです。
しかも謡いのリズムと合っていない拍子なので自分ひとりでやると出来ても先生の謡いが入ると途端に踏めなくなるやっかいな拍子なのです。
リズム勘のない私はお手上げ状態です。・・・が、頑張ります・・・。

久々に先生にお稽古していただいて、すっごく緊張しましたが、その緊張感が心地よかったです。私はやっぱりお能が好きなんだなあ・・・。と改めて思いました。
by aokimugi | 2005-06-23 02:11 | お能・部活