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本を読む日々の身辺雑記


by aokimugi

平和な世界

映画「ワールド・トレード・センター」観て来ました。
現場の人々の・・・足元が一瞬でなくなってしまったかのような恐怖が、まざまざと感じ取れる映画でした。
・・・というか、「映画」なのですが「映画」という窓を通してあの日に起こった出来事を見ているような・・・あらゆる形で関った膨大な数の人々の気持ちを追っているようなそんな気持ちにさせられました。
まだ「歴史」というには生々しすぎる出来事です。
遠く地球の裏側で起こった事件ですが、日本でも多くの人たちがこの事件が起こった日のことを覚えているのではないかと思います。

あの9月11日私は、リアルタイムで二度目の飛行機がビルに突っ込む映像を見ていました。
確か夜中1時過ぎ、2時近かったと思います。
高校3年生で受験勉強をしていた私は、パソコンでいち早くニュースを知った弟に呼ばれて一緒にテレビを見ていたのです。
繰り返し流れる激突の瞬間の映像には、全く現実感がなく「映画みたいだ。」と思ってました。
続いてペンタゴンにも飛行機が突っ込んだという映像が流れたのも覚えています。
現実感がない癖に、なんだか妙に怖かったです。
その晩はドキドキして不安なような・・・ふわふわした気分でとても勉強する気分にはなれませんでした。
翌日図書室でスポーツ誌の一面にあのビルに飛行機が突っ込んだ時の写真がデカデカと載っているのを見ました。
見出しは「第三次世界大戦開戦か!?」とかなんとかそんな感じの。
その日まで私は「戦争」は自分には関係のない場所で起こるものだと不謹慎にも、無邪気にも自然に信じていました。
「戦争」に私も本当に巻き込まれることが起こりうるんだ!とそんな可能性があることに初めて思い至ったのがこの時です。

あの日から明らかに世界は変わりました。今もその影響は続いています。
元々かなり遠いところにあった「平和な世界」が、すさまじい勢いで姿を消した9月11日。
私がこの日の出来事を子供に語る日が来たとしたら・・・その時は今よりもうちょっとましな世の中になっているといいのですが。
by aokimugi | 2006-10-27 00:19 | 映画・アニメ