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本を読む日々の身辺雑記


by aokimugi

健脚

今日はある会社の選考のため東京に行ってきた。
面接ではなくグループディスカッションだったのだが、出されたテーマがとても変わっていたので話し合い自体がかなり楽しかった。

テーマは「船が難破して救命ボートに君達が乗っている。救命ボートには3日分
の食料と水、そして以下のリストの品物がある。(懐中電灯、布製バケツ、海図、ラジオなど9品目)また、救難信号は出されており、捜索活動は始まっている。現在荒れている天候も朝には回復する見通しである。そして現在の地点から西に約50海里ほどのところに無人島があることも分かっている。この条件を考慮して以下の9品目にグループで話し合いをして優先順位をつけよ。ただし、多数決によって結論を出してはならない。」
と言う感じのものであった。

細かい数字を挙げ、詳細な状況説明がなされていた。
実際の救命ボートの装備とかも参考にしてるんだろうか。

会社側の意図はよく分からんが、私が所属していたグループの皆さんの意見はなかなか面白かった。
まず海図。
一見重要そうだけど司会をしていた方が、「この中で海図読める方いますか?」
一同「・・・・・・・・。」
司会の方「じゃ、優先順位一番下ってことでいいですか。」

とこんな感じで、皆さん知恵を絞って実際に何が役に立つかかなりな想像力を働かせて優先順位を決定した。
ちなみにちょっと面白かったのがリストにあった「石油缶3個」
私は何の役に立つか全く分からなかったので躊躇なく最下位にした。
しかし、遭難して生き残った人の手記を読んだことのある方が、
「これは重りじゃないですか?荒れた海でこれがないと転覆しますよ。
それにもし万が一救命ボートが沈みそうになったら、中身を抜いて浮きにもなりますよ。
・・・数がちょっと足りませんがね(笑)」

一瞬微妙な雰囲気も流れたが、この発言で石油缶の優先順位は急上昇した。

皆さんほんとにいろいろ考えていたなあ・・・。
最後には、「もし食料がなくなっても、お腹が空いて追い詰められたら素手でその辺の鳥とか捕まえられるようになるみたいですから大丈夫ですよ。」
とか、「いざとなったら皆さん泳げますよね?」
とか、いったい何の話をしてるのか・・・という状態になっていたりしたが。(笑)

なんだか、選考が終わる時には実際にこのメンバーで漂流しても
生き残れそうな気がしてきたくらいだったが・・・果たして選考には生き残れるだろうか・・・。
かなり不安な感じである・・・。


選考が終わった後、八重洲ブックセンターに寄ってみた。
せっかく東京に来たのですもの・・・。
という言い訳はあるが、大阪在住のくせに今月二回目の訪問である。
ビバ☆就活!(←目的を見失ってる・・・。)

うきうきしながらもはや見慣れてきた店内を巡り、
いくつかの新刊をお財布とにらめっこして涙を呑んで諦めたりしながら新書・文庫のある
4階へ行った。

八重洲ブックセンターは一階から4階まではエスカレーターがあるのだが
4階から上は何故か階段なのである。
そしてその階段の入り口に

     「健脚は長寿のもと」

とでっかく赤字の看板が立っている。
私はこれ大好きなのです。このセンスがなんとも・・・・。
登る気になるよーな、ならんよーな・・・。

とにかく、収穫はいっぱいあって大満足な一日であった。
・・・っていうか、そろそろ就活の収穫も欲しいところだ・・・。
ははは・・・。
by aokimugi | 2005-05-27 00:19 | よしなしごと